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おやつとミュージカルと名探偵と

望海風斗20th Anniversary ドラマティックコンサート『Look at Me』ウインク愛知

 国際フォーラムの初日チケットをnozomist経由でとっていたのですが、出張が入ってしまい泣く泣く母に一人で行ってきてもらったところ、終了後大興奮で「次のチケットの日まで我慢せんとはよ見た方がいいで!」と連絡がきて、あ、やっぱり?となったものの、東京のチケットはさすがに取れず。奇跡的に名古屋の初日がまだ空いていたおかげでMy初日を早めることができたのでした。ありがとうウインク愛知の人。ありがとうワタナベエンタ。おかげで人生における幸福な時間の分母が増えました...。


 さて、実ははじめてのウインク↑愛知、アクセスが良くてびっくり。こんなに主要駅から近くて、アーティストとの距離もちょうどいいハコがあるなんて知らなかった。ギリギリでとったのでほぼ最後列だったのだけれど、国フォCホールのあの遠すぎる絶望感もなく、後方でも傾斜がきちんとあってかなり視界も良好、肉眼でもオペラでも両方で楽しめて、かつ、コンパクトでうろうろせずにすむとてもよい会場でした。(最前列なんてもはや手を伸ばせば届く距離に見えた..!!)

 

 望海風斗に歌えない曲はないのか?!というのは宝塚ファンからよく聞こえる叫びだけれど、まさにその通りで、かつ、構成・演出にも無駄がなくただひたすら歌い踊り明かす望海さんを眺めることができる公演でファン冥利に尽きました。SPEROのときよりも広くなった、力強くなったと感じる音域と、曲ごとに本当に同じ人なのかと疑ってしまうほどの一瞬の表情・歌い方・雰囲気の切り替わりに、いつまでもどこまでも高みを目指す姿にくらくらさせられてしまう。以下、とくにギュンとした曲目たち。

  1. 田園
    望海さんの声で”それでいいんだ”と言われるほんとうにそう思える、圧倒的説得力。クオーターライフクライシスを引きずり気味なので、お歌のメッセージもさながら、もしかして望海さんもお若いころ玉置浩二に励まされながら色々なことを乗り切られたりもされました....?、という意味でも強いエールを感じる。やっぱり望海さんの低い声が好きだなあ。出演者さんと肩を組んで楽しそうに歌っているところも本当によい。「好きな人が笑顔で楽しそうに自分を応援してくれる歌を歌ってくれている」という両手いっぱいの幸福感に、あしたからも頑張ろう...とかなり序盤から活力を貰えた。
  2. 帰ろう
    ほかにも好きな曲はあるけれど、生で歌声を聞くことのよろこびを一番感じたのはこの曲かもしれない。サビの「帰ろうー♪」のところの歌声が細胞まで届いてほんとうに心地よい。寒い日のおふろに浸かった瞬間。好きな人と寒い日に手を繋いだときの「これこれ」の感覚。頭から足先までさ〜〜〜っと音が通過していくような言葉にできない気持ちよさ...。ところで望海さん強火担のまあやちゃんはすきなアーティストさんのすきな曲を望海さんが歌うことについていったいどんな感想を抱いているのか気になる(パンフレットの強火コメントがかわいかったです)。
  3. Music is My Life(アカペラ)
    繰り返しBDで見ている「白いお衣装で、雪組のみんなと客席を愛おしそうに見ながら最高の笑顔で歌っている」あのシーンを思い出してマスクべちゃべちゃになった。えーん。好き。ひかりちゃんが「自分にとって音楽は何か」を思い出し、自分を奮い立たせる切り替えのための挿入歌。使い方がうますぎて目頭ツーンどころの騒ぎではない。加えてアカペラ。贅沢すぎた。6時間かけて鶏肉と野菜からつくったぜいたくなコンソメスープをなんてことないですよ〜という雰囲気で飲まされたような気分。突然だけど自然でほっとする演出。なぜかちょっと恥ずかしくなってしまうのであまりコンサート中の小芝居はすきではないのだけど、Music is My Lifeを地でゆく望海風斗さんの悩みの変遷を覗いているようで、ひかりちゃんの設定はけっこう受け入れやすかったなと思う。等身大ののぞみさんを見せてくれているようで、素直にファンとしてとてもうれしい。いつまでもMusic is My Lifeと歌い続ける望海さんを見ていられたらいいな、と、目の前の感動とファンとしての視点からまた泣いてしまうのであった。わーん。好きです...。(2回目)
  4. 最後のダンス
    やはりどうしても男役・望海風斗の残り香にときめいてしまうので、脚を拡げて下から睨み上げるようなスタンスで、低音を響かせて歌う最後のダンスだけは聞き惚れ・見惚れで大忙し。気付けば手を組んで祈りのスタイルで見ていた。このときのヘッドドレスもすごく素敵だったなあ。必死に「もしかしてnozomiとか書いてある?(cf:エリザガラコン)」とデザインを紐解こうとしたんだけどちょっと遠くて、そしてほかの感情が忙しくてむりだった。もしかして手作りだったり...?まあやちゃんに手伝ってもらったり....されたりしてます...?さすがに違うかな?
  5. 僕こそ音楽
    のぞツァルト観たかった。ベトベンももちろんハマっていたんだけど、のぞツァルト見たかったおばけが消えなかったのでここでやっと成仏できた。コンサートも終盤にさしかかりこちらはちょっと息切れしているような状態だけれど望海さんはどこまでも全力。幕間なしでこれだけの曲を歌い切る圧倒的パワー。続けてのDon't Rain on My Paradeもパワフルで素敵だった!

 びっくりしたのは、意外と英語の曲も抵抗なく歌われているっぽいこと。Broadway Melodyなんてほとんど英語だったような。あまり好きじゃないのかな?と勝手に思ってたのでどんどん新しいことに挑戦されているんだな〜とわくわく。Look at Meの開催が発表されて以来、タイトルにかけてLea Salonga「Reflection」を聴きたいな("Look at me..."ではじまる歌、かつ、長いトーンのつづく曲なのできっと望海さんが歌ったらすばらしいとおもうのです)と叶わぬ夢を抱きつづけているので、いつかもしかしたら、と希望が持てた。歌詞の趣旨はもちろん「歌は我が人生」とか「見つけてくれてありがとう」とは異なるけれども。Dream Girlsでお歌いになられるListenはもしやもしやの英語歌唱だろうか。こちらも望海さんの声で聴きたすぎる曲目なので楽しみ。

 

 多少のいじわるな視点が入ってしまうのだけれど、グッズに関するレポで「アクスタのお衣装は当日着用されていないのであまり購買意欲がそそられない」という感想を見かけていて、ふーんそうなのか程度に思っていたところ、黒のマタニティドレスみたいなのとハロウィンを引きずってる紐がいっぱいついてるオモシロ衣装をみて、これでよかったのではないかしらと思ってしまった。笑 メタモルフォーゼと洗練とすこしの遊び心の効いたすてきなパンフ・アクスタ用衣装、どれもかわいくて選べない。置く場所を考えてから買うべく購入は次回に見送っていますが、全身白のか、マンマミーアスタイルの青ののぞみさんをお迎えする気がしています。

のこり2回しか見れないのだけれど、大阪・福岡もとっても楽しみ。